n8nって何?ワークフローを自動化して運用をラクにする
「単純だけど地味に時間がかかる作業」の自動化を低コストで行いたい場合に、人気の高いn8n(エヌ・エイト・エヌ)というサービスについて解説します。
n8n(エヌ・エイト・エヌ)とは?
n8n(エヌ・エイト・エヌ)は、Slack、Gmail、Googleスプレッドシート、NotionといったさまざまなWebサービスやアプリをつなぎ合わせて、単調な作業や業務を自動化できるオープンソースのワークフロー自動化ツールです。
例えば普段のお仕事でこんなアプリを使っていませんか?
- メール(Gmailなど)
- チャットツール(LINEやSlack、Teams)
- 表計算(ExcelやGoogleスプレッドシート)
- 顧客管理システム(Salesforceなど)
通常、人間が手作業で「メールを開いて、内容をコピーして、Excelに貼り付ける」といった対応を行っているかと思います。
n8nは、この「アプリからアプリへの連携」を、ボタン操作だけで全自動にしてくれるツールです。
なぜ「n8n」が選ばれるの?3つのポイント
似たような自動化ツール(iPaaS)に昔からある「Zapier(ザピア)」や「Make(メイク)」といった定番ツールも有名です。その中でも、現在n8nが人気の理由がいくつかあります。
コストパフォーマンスが高い
多くの自動化ツールは「月に何回自動化を実行したか」で料金が跳ね上がります。たくさん使うと、毎月何万円もかかってしまうことも。
しかし、n8nは自社のサーバーにインストールして使えば基本無料(または低価格)で利用できます。大量のデータを自動処理したい会社にとっては、とても大きなメリットです。
セキュリティが安心(自社で管理できる)
「会社の顧客データや機密情報を、海外のよくわからないクラウドサービスに預けるのは不安だな…」といった心配もあるかと思います。
n8nは「自分の会社のサーバーの中」で動かすことができるため、大切なデータを外に出さずに自動化できるため、セキュリティに厳しい企業でも安心して導入できます。
「パズル」のように直感的に作れる
「プログラミングができないと無理なのでは?」と思われがちですが、操作は直感的に行うことができます。画面上で「メールを受け取ったら」→「スプレッドシートに書く」という“ノード”と呼ばれるブロックを線でつなぐだけ。パズルやレゴブロックを組み立てるような感覚で、複雑な業務フローが作れてしまいます。
具体的にどんなことができるの?(活用例)
では、実際の仕事でどう使えるのでしょうか。
例えば、以下のような「めんどくさい作業」がすべて自動化できてしまいます。
活用例1:WEBサイトからのお問い合わせ対応
- n8n導入前:
フォームにお問い合わせが入る → メールを確認 → 顧客リストに手入力 → 担当者へSlackで連絡 - n8n導入後:
お問い合わせが入ったタイミングで、Google Sheetsに保存 → Slackに通知 → AIで内容を要約 → 担当者にメールといった設定ができます。
活用例2:毎月の請求書発行やリマインド
- n8n導入前:
毎月25日になったら、対象の顧客を検索して、メールで請求書を送る。 - n8n導入後:
カレンダーの日付を検知して、自動で対象者にメールを送信。 送信漏れも防げます。
活用例3:AI(ChatGPTなど)と連携した情報まとめ
- n8n導入前:
長文のニュースやレポートを毎日読んで要約する。 - n8n導入後:
毎朝、指定のニュースを自動収集 → ChatGPTに要約させて → あなたの毎朝のLINEやSlackに毎朝8時に受信する。
WordPressでの具体的な活用法は?
WordPressの記事生成の自動化などにも活用できます。
例えば、Googleスプレッドシートで「記事生成リスト」を作成し、記載されたリストの項目を元にAIで記事生成して、WordPressに下書き保存するといった連携が可能です。
- Googleスプレッドシート「記事生成リスト」に記事生成テーマを記載。
- n8nを手動またはスケジュール設定で起動
- AIで記事生成。WordPress REST APIを利用して対象のWordPressに下書き保存
Googleスプレッドシートにステータス欄を作って「未対応」のものだけ対象に走らせて、対応が完了したらステータスを「対応済」に変更するといった動作も可能です。
思いついたテーマをまめにGoogleスプレッドシートに追加しておけば、記事ネタ忘れ防止にも繋がりますね。
n8nを始めるにはどうすればいい?
n8nを始めるには、大きく分けて2つの方法があります。
- n8n Cloud(クラウド版)を使う
- 難しい設定なしで、ネット上ですぐに使い始められる手軽なプランです。(有料ですが無料体験があります)
- 「まずは試しに触ってみたい」という方におすすめです。
- Self-Hosted(セルフホスト版)を使う
- 自社のサーバーに設置して使う方法です。技術的な知識(社内スタッフや外部パートナーなど)が必要ですが、コストを最小限に抑えられ、データも安全です。
さいごに
定期的に行う必要があり、かつ地味に時間がかかる業務は結構多いかと思います。それらを一度、n8nで自動化フローを設定すれば大幅に時間が短縮できます。
もし「うちのこの作業も自動化できるかな?」と気になったら、ぜひ一度n8nの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
